お仕事の日の朝
アラームは5:30にセットしている。自宅から職場まで、結構遠いので、朝は早い。
いつも寝ている間に、布団はグチャグチャ。私、出不精だけど眠っている間だけはアクティブガール。
無意識とはいえ、君のことをベッドの端に追いやってしまって、ごめんよ。仲直りしよう。そうして、布団を掛け直して二度寝に入る。
しかし、10分おきにセットしているスヌーズ機能は、そんな私と掛け布団の甘い関係を引き裂くのに必死。
渋々、布団に別れをつげ、洗面所で歯を磨き、顔を洗う。この時点で、ようやく自分の切迫した状況に気づき、怒涛の勢いで、化粧をし、着替えに取り掛かる。
しかし、繊細なストッキングさんだけは、どんなに急いでいても丁重に扱うことが求められる。彼女の機嫌を損ねたら一大事だからだ。
最後に冷凍庫から週末に作り置きしておいたお弁当を取り出し、玄関を出るときには、焦りなど微塵も見せず、お澄まし顔で駅へと続く道を歩いて行く。