転職
私は、26歳の冬、新卒で入社した会社を辞め、転職した。
以前の会社はいわゆるブラック企業で、同期社員が心の病になってしまい、仕事どころか日常生活にまで支障をきたす姿を目の当たりにして、転職を決めた。
今は大丈夫なだけど、このままの生活を続けたら、遅かれ早かれ、私も彼女のように心と体を壊してしまうと思い、一刻も早くここから逃げ出さなければと思った。
在職中に複数のエージェントへの登録しており、退職後は、登録したエージェントの求人を吟味して応募。
(転職先もブラックだったら、大変だもの)
私は紹介予定派遣という形態の求人に絞って応募した。紹介予定派遣とは、一定期間、派遣社員として働いた後、会社と労働者の双方が合意すれば正社員になれるというもの。
仕事のミスマッチを防げるという点が魅力だが、求人数が少なく、職種も限定されるのがネック。
希望の求人を見つけたら、まずエージェントへ応募したい旨を伝える。すると、エージェント内で選考があり、それに通過すると、いよいよ企業との面談。
企業との面談にはエージェントの担当者も一緒に来てくれる。面談は、まず自己紹介とこれまでの経歴を話し、その後、企業側の担当者の方から事業内容や仕事内容の説明、最後に質疑応答という流れで進んだ。
そして、その日のうちに合格の連絡が、エージェントを通して来た。驚くほど呆気なく終わってしまい、少し驚いた。新卒のときの就職活動とはエライ違いだ。
半年後、今度は正社員になるための面接があった。面接では、
①半年間業務を行っていて感じたこと
②これから職場でどのように仕事をしていきたいか
③これから社員としてやっていけそうか
といったことを質問された。
最後に人事の方から派遣から正社員に変わるに伴って、待遇がどのように変わるかの説明があり、終わった。
そして、無事に社員となり、現在に至る。
めでたし、めでたし。